まさおまっさお

思ったことを書き残す所だよ

     

殺せんせーを描いていたのは『松井せんせー』だった。 ジャンプ流! Vol6.松井優征

ちょっと衝撃的だったので、Vol6.『松井優征』の感想を書くことにした。

(まだ書けていない3~5の感想は後回しにする。)

 

ジャンプ流!DVD付分冊マンガ講座(6) 2016年 4/7 号 [雑誌]

ジャンプ流!DVD付分冊マンガ講座(6) 2016年 4/7 号 [雑誌]

 

 

 

DVD内容

  1. カラー作画 & QA対応(31:42)
  2. 作業場など紹介(11:36)
  3. マンガテクニック 効果線 (3:47)

 

はじめに

このDVDはマンガを描く・描かないに関わらず、全ての人にぜひ見て貰いたい

そう思うほど、マンガ家『松井優征』の考えがしっかりと現れた、今発売されているジャンプ流の中で最高の作品である。

 

私の受けた印象の変化

正直な所、私は今日DVDを見るまで『ネウロとか暗殺教室とか変なマンガばっか描く人だし、すげー変な人なんだろうな!』という妙な期待を持っていた。

 

そんな私の、本作に対する印象の変化をご覧頂こう。

 

お店で表紙を見て思った事

『カラー原画のくせにコック帽に調理服!?画面、白過ぎだろ!!しかも殺せんせー1人とか手抜きもいい加減にしろよwwwこれで1300円とか完全ボッタクリだろwww

 

DVDを見た後感じた事

『こ・・・ころせんせーを生み出したのは松井優征大先生やったんや・・・あの絵1枚描くのにこんなに深い話が待っとったんか・・・これは松井優征ファンになるしか道が無いわ・・・』

 

ちゃんとした感想

思わず関西弁風になってしまうほど、本当に良い内容だった。

 

今までのジャンプ流はほとんどがQA形式で、『編集が聞いたことに対してその先生なりの答えを返してくれる』といった内容が中心。

 

でも今回の松井優征は違う。

描きながら、自分のやること、考えること全てを説明してくれるのだ。

 

カラー作画の部分のみで、覚えているだけでも

 

  • キャラクターデザインの考え方
  • ベタを楽にする方法
  • 色塗りのコツ
  • 週刊連載する上でのコツ
  • 自分なりのホワイトの使い方
  • 絵がヘタだと自負する自分の、マンガに対する向き合い方

 

…などなど、実際に描き進めながらも様々な考えを聞かせてくれる。

その姿は、学校の先生のようだった。

 

 

次に仕事場紹介。

殺せんせーはグッズ化も目指してデザインしたこと、そしてどうやって暗殺教室のストーリーを作り上げていったのか等、『原稿用意してるんじゃないの!?』って思うくらいしっかりした説明が随所にある。

 

更に、アシスタント1人ずつに対して、キャラクターの特徴や表情、教科ごとの教科書デザインまで載った『原画集』として出版できそうなファイルを配っていた。

 

最後のコメントで『絵が下手でも、マンガ家として戦える。』という自分の経験を伝える松井先生は、まさに暗殺教室に出てくる殺せんせーそのものだった。

 

 

さいごに

私はこのDVDを見て、『松井優征』という一人のマンガ家を見る目、そしてその先生の描く絵を見る目が全く変わってしまった。

 

この記事を読んで少しでも気になった人は、是非、その手でジャンプ流を買って、実際に見ることをオススメする。

 

ジャンプ流!DVD付分冊マンガ講座(6) 2016年 4/7 号 [雑誌]

ジャンプ流!DVD付分冊マンガ講座(6) 2016年 4/7 号 [雑誌]

 

 

 

そんな松井先生の描く暗殺教室も、明後日発売のジャンプでついに最終回。

本当に、お疲れ様でした!