まさおまっさお

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好きな言葉1. 車輪の再発明

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Photo credit: Nationaal Archief via Visualhunt.com / No known copyright restrictions

 

 

「車輪の再発明」という言葉をご存知だろうか。

 

既に存在することを知らずに、同じようなものを発明してしまうこと。

この言葉はIT業界において、大抵皮肉の意味で使われている。

 

でも私はこの言葉が凄く好きだ。

だってそれは、車輪を発明出来る能力があるということだから。

 

 

「発明できる能力」の証明

車輪の再発明 が皮肉的に使われる時、そこには「調べれば分かったんだから、作ったのは時間の無駄だ」という意味が隠れている。確かにビジネス視点で見れば、使えるものを使わないのは得策ではない。

 

しかし、個人の視点でみた場合はまったく違う話になる。

 

私はブログを書く時、自分なりに情報をまとめて記事を作りだす、いわばノウハウを発明することを意識している。でもその時、そのノウハウが世の中に存在しているかどうかは一切考えていないし、確認もしていない。

 

例えば先日、やることを10分単位に区切って考える記事を書いたが、これは私が色々と試した中で一番続けやすかった方法を記事にしたものだ。調べたことはないが、恐らくこんな内容は検索すれば誰かが提案しているだろう。

 

ただ、それは発明をやめる理由にはならない。

 

自分の行動を元に、何も見ずにノウハウを作ることができたなら、その人には「多様な情報から要点を抽出する力」と「ノウハウとして形式化する力」の両方が備わっていることになる。つまり、ノウハウを発明する能力を持っていることが証明できるのだ。

 

これは、既存の情報を検索するだけでは絶対に得られない力である。

 

車輪の再発明を恐れるなかれ

そう考えると、少なくとも個人のレベルで見て「発明して悪いもの」なんて存在しない。基本的には発明すればするほど、作り出す能力は高まっていく。

 

そもそも最初から「独自のものだけを発明する」なんてできる訳はないのだ。今やブログなんて何百万件も存在するし、中には自分より多くの本を読み、沢山行動してノウハウ化している人間がごまんと居る。一億総発明家時代だ。

 

そんな世の中で「自分だけのノウハウ」を作り出せる確率は物凄く低い。

過去に1100種類もの特許を取った発明王のエジソンでさえ、死ぬまでに3500冊のノートを使い潰したと言われている。

 

だからこそ、独自のものを作るにはアウトプットの数を増やすことが必要であり、その中に独自性の高いものができていくというのが普通の流れだ。

 

しかも、もし自分で考えたノウハウが世に存在していたなら、それはそのノウハウが他の人にも適用できる証拠であり、喜ぶべきことである。

 

だから個人で何かを作る時に「独自性があるかどうか」を意識するのは無駄であって、それよりも「自分で考えて作ったかどうか」が一番重要なことなのだ。

 

個人、車輪の再発明を恐れるなかれ。

 

ただし、ビジネスでは要注意

最初にも書いたが、ここまでの話はあくまで「個人として」の場合に限る。

 

ビジネスの場にでは何かを発明するのには多額のお金が必要となる。にも関わらず、開発したものが既に世の中に出回っていたらどうなるだろうか。

 

答えはもちろん、売れなくて損失を生む、だ。

 

ビジネスにおいては「考えだす力を身につけること」よりも「お金を生み出すこと」の方がより重要になる。だから、限られた資源で最大限の利益を追求するために、市場や技術の調査を念入りに行うことが必要とされている。

 

という訳で

言葉に惑わされず、自分のノウハウを発明しまくろう!と言いたい。

オリジナリティなんて、やっているうちに付いてくるものだ。

 

車輪の再発明、最高!