まさおまっさお

思ったことを書き残す所だよ

     

私がドローンを怖がる理由が、なんとなく分かった気がする。

多分、追跡できないからだ。

 

私の正直な意見として、技術の進歩はもう、そんなに欲しいと思えない。 

 

 

ふと思ったこと

今日は雨が降っていた。

気温が上がった日の雨は、なんだかイヤな匂いがする。

 

私はその匂いをかいで、ふと思った。

 

「これ実は、ドローンで毒とか散布されてんじゃね?

 

いやいやそんなまさかハハハ・・・と思ってさっさと帰ろうとしたけど、やっぱりその可能性は捨てきれない。

 

だって空を見上げたって、こんな暗い中で100メートルも上空を飛んでる小さな機械は見つけられない。じゃあ今、私が浴びている雨に毒が混ざっていないことは、どうすれば証明できるんだろうか。

 

最近はメモ帳を手に持ってなくても、色々考えが巡るようになってきた。

これはきっと、ブログを書いているせいだ。

 

空気中の移動の追跡はできるのか

一応言っておくと、私はドローンには全然詳しくない。

ここから述べるのは、そんな私があくまで勝手に不安に感じたことであり、ドローン自体を全否定し、開発をやめろ!と言いたい訳ではない。

 

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さて、ドローンのことを考えると、様々な危ない点が見えてくる。

 

最近は企業の情報流出は「あっても仕方ない。その後の対処が問題だ」という世の中になりつつあるが、それは防御の進歩よりも攻撃の進歩の方が早いということだ。

 

本来これは危険なことだが、それでもある程度許されているのは、後の対策ができるから。つまり、その攻撃がどこから、どのようにやってきたのかが分かるからである。

 

電子情報のやりとりは、基本的には全て証跡が残る。

それはインフラを整備する企業や国が、ちゃんと残るように準備しているためだ。だからこそ、私たちは犯罪に遭っても犯人を割り出して貰えるし、何かを盗まれた時には、その足あとを辿って追跡することができる。

 

しかし、ドローンに関してはどうだろうか。

 

ドローンが何気なく飛んでいるのは何もない「空中」であり、現状そこにはインフラのイの字も無い。

 

だとすれば、私たちは今そこの空中にドローンが飛んでいたことを、どうやって確認すれば良いのだろうか。

 

少なくとも私は、その方法が紹介されているところを見た覚えはない。

 

空中から何かを落とした証跡は取れるのか 

考えてみれば恐ろしい話だ。

 

ドローン自体が物理的に落ちてくる、というのはもちろん、何か危険なものを掴んで飛ばされている可能性だって多分にある。そしてそれをどこか、人のいる場所で手放すだけで、今までにない新しい攻撃ができてしまう。

 

地下鉄サリン事件は有名だが、ドローンサリン事件が起きたらどう対処する?

 

私にはどうも、解決のしようが無いように思える。というより、完全犯罪を行うことが容易くなったように感じる、と言ったほうが正しいだろうか。

 

目に見えない危険は、気づくのも遅くなるのが普通だ。

もしドローンが放った毒が赤色だったなら、それを浴びた人々はすぐに気づいて上空を見上げ、飛んでいるものを特定できる可能性はある。

 

しかし、無色透明で匂いも少ないならそうはいかない。

例えば前にカレーに混ぜられていた、ヒ素(Wikipedia)とかがそうみたいだ。

 

これが上空から雨に紛れて降ってきても、地上の人間はすぐには気づかない。だから例え、異変に気づいて空を見上げたとしても、ドローンは既に遠くへ飛び去っている可能性が高い。

 

ドローンによる攻撃は、想像するほど多様性を増していく。

 

廃棄の追跡はできるのか

上記のように「使われた形跡が残りにくい」だけでもやっかいな事だが、ドローンはさらに廃棄の追跡すらも難しいという問題を持っている。

 

今まで多くの犯罪に使われてきた「車」は、個人での廃棄が困難だった。それは普通のゴミとしては捨てられないからだが、おかげで、乗り捨てられた車から犯人の手がかりを得ることもしばしばあった。

 

でもドローンは違う。分解くらい誰でも簡単にできるし、生ごみと一緒に袋に包んで燃えるゴミに出されたなら、証拠が残らない可能性は高い。

 

もし現状でこれらを追跡できるとすれば、ネットや店舗での購入履歴くらいだろう。しかしその行為は結局、ドローン自体を追うことはできないという厳しい現実を明確にするだけなのだ。

 

さいごに

試しに楽天で小型ドローンを検索しただけで、45件もヒットしてしまった。

きっとこれを買うのは、悪い考えなんて一切持たない清い人間だけなのだろう。

 

私の不安を解消するタネは、現時点ではきっと存在していないように思う。そしてドローンのような技術が先導する世界は、これからますます広がっていく。

 

それはまさに、人間とテクノロジーとの戦いだ。

最初の戦いは人工知能ではなく、ドローンから始まるのかもしれない。

 

では最後に、以前ブックマークした記事で紹介されていたこの本を貼って終わりにする。(私は今、読んでる最中。)

 

人間VSテクノロジー:人は先端科学の暴走を止められるのか

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