まさおまっさお

思ったことを書き残す所だよ

     

読書感想文「ブログ、アフィリエイトで月50万円を最短で稼ぐための詳細な記録。」

 

昨日、はてなの有名人達の過去記事を漁っていた。

 

その中で1冊、とても気になる本の紹介記事を見つけた。

 

enter101.hatenablog.com

 

 

ここで紹介されているのは、普通のサラリーマンからアフィリエイトを通じ、人生のセミリタイアを果たしたという付利意雷布亜氏(多分、フリーライファー氏)の本。

 

 

 

 

Kindleで本を読むのは苦手な私だが、この本は『どうしても今すぐに読みたい』と思い、結局その場でポチって、そのまま一気読みした。

 

それは冒頭の記事で、この文を読んだからだ。

 

1,250円という本の価格に対してどのくらいの収益があるのかわかりませんが、本の内容に対してこの金額は安いのではないかって正直な感想です。なぜかっていうと、中身が全て本人の実体験に基づいて書かれているから。

アフィリエイトで稼ぎたい人におすすめの書籍をひとつ紹介したい - Enter101

 

マジか。

 

アフィリエイターの人間性が見えるのか?

 

 

はじめに

私は最近、人のブログを見るのが好きだ。

 

色々なブログを読む中で、書いている人の性格や考えを知っていく。要は「人間性」を感じることを楽しんでいる。

 

今回紹介する本には、稼げるアフィリエイターの人間性が沢山詰まっていた。

 

そしてそれは、この本の著者が言葉や考えを包み隠さず、自分の言葉で表現してくれているからだと感じる。 

 

だから私もまた、自分の言葉で、正直な感想を書いていこうと思う。

 

※注意

 

この記事は上記の本を「アフィリエイター視点」でオススメする記事ではない。なぜなら私は、書かれていたノウハウを一切実践しておらず、効果の程は分からないからだ。

 

また、この本には「ブラックハット」というペナルティに抵触しそうな、グレーなやり方も包み隠さず載っている。つまりそのまま実践すると危ない可能性もあるので、そこは個人でご判断願いたい。

 

本の内容と感想

amazonの紹介は長すぎるので、簡潔にするとこんな感じ。

 

  • 1章 アフィリエイトの概要と将来
  • 2章 サラリーマンから専業アフィリエイターになるまでの6年間の体験談
  • 3~5章  アフィリエイトの集客・収益化ノウハウ

 

前半(1~2章)

1章では、「アフィリエイト」というものの概要と、アフィリエイト業界やネット広告業界の将来について、著者の考えが書かれている。

 

要約すれば「今後も"人が集まるところに金が発生する"原則は変わらないから、人を集めるコンテンツ作成・集客のスキルはいつまでも使えるだろう」って感じのこと。

 

これはまったくその通り。個人的に異論なしで、分かりやすい説明だった。

 

 

2章は、筆者が社会人になって以降どんな生活をし、どのようにアフィリエイターの道に入り、稼げるようになるために何を考えて生きてきたか、が書かれている。

 

ブログをやる上での具体的なノウハウではないが、「その気になれば、アフィリエイトを使ってここまでできるぞ!」という熱さ、思いが伝わってくる内容。

 

実名や顔出しでアフィリエイトすることの怖さが書かれていたのも面白い。本文を引用させてもらうと、例えばこんなことが書いてある。

Facebookと連携していた事から、すぐに実名を始めとする個人情報はバレ、実家、バイト先へのイタ電が始まった。

(本文より引用)

こんな生きた体験談が読めるアフィリエイト本は、恐らく他に無いだろう。 

 

個人的に2章は「読み物」として凄く面白かったので、ここだけ切り取って売られていても、私はこの本を手にとったと思う。

 

前半はそんな内容。 

 

後半(3~5章)

3章以降は、著者が実際に実践してきた集客・収益化のやり方と、そこに至るまでの考え方が述べられている。

 

一言で感想を言うなら、

 

 

ぶっちゃけ、難しい。

 

 

何が難しいかというと、自分の行動に適用するのが難しい。

 

例えば、ブログのテーマを決めるにあたってこんなアドバイスがある。

ブログをはじめる前にどのようなテーマで行うか、じっくりと1ヶ月以上かけて考えてもいいかと思う。

(本文より引用)

 

分かる。分かりますよ。

確かにその通りだ。

何も考えず勢いでブログを始めて、アフィリエイトを成功させるのは難しい。

 

 

ただ、この言葉だけで実際に「ヨッシャ!1ヶ月ブログの内容考えてアフィリエイト始めるぜ!」ってなる人がいるかと言われると、多分ほぼいないだろう。

 

なぜならそれができる人は、こんな本に頼らず既に行動しているからだ。

 

 

ここだけでなく、この本の内容の大半は収益を上げるための「具体的な詳細手順」ではない。どちらかというと、ブログや掲示板に人を集めて収益化するために、著者の場合はこう考えてこんな行動をしたよ、という「考え方」と「実例」が書かれている。

 

だから、他の人が置かれている状況においては「この本を参考にするなら、自分の今の状況では、どんなやり方があるだろうか?」と、結局自分で考えることが必要だ。

 

これはこの本が「役に立たない」と言いたいのではなく、むしろ逆だ。

 

 

昨日読んだ別の記事を例に出そう。

 

www.recomtank.com

 

この記事にもある通り、 上司が部下を育てるためには、最初のうちは「部下に指示を出す」という所から入りつつ、後々「部下に考えさせる」という姿勢が必要となる。これは今回のような、要は「本の著者が読者にノウハウを教える場合」でも同じことだ。

 

ただ、いくら上司に育成スキルがあっても、「部下に対して一方的にメールを出すことしかできない」状況では、思ったことを全て伝えるのは難しくなる。 

 

それと同じことがこの本でも起きている。

恐らく、著者が1対1で誰かを教えるなら、実践的なノウハウまで含めて徹底的に教えこんだ上で、その人に合った方法を考えさせることもできるだろう。

 

しかし1冊の本という限られた中、しかも読者を特定できない状況においては、伝えられる範囲は当然限られるし、個人ごとに特化した内容だって書けない。

 

だから、読み手側で書いてあることを理解し、自分で考える力が必要となる。

 

 

正直私自身、この本を参考にして今すぐアフィリエイトを実践しろと言われても、すぐに行動に移せない部分が多い。

アフィリエイトに必要なのは「作業手順」ではなく「状況に合った考え方ができること」であり、それは今、この本を読んだだけで身につくものではないからだ。

 

だからもし「アフィリエイトをするために"すぐ使える"ノウハウ本としてどうなの?」と聞かれたら、この本はオススメできない。

 

ただ、ブログの集客や収益化を考える際の「著者の考え方」がいたるところに散りばめられているので、自分で考える時のヒントとしてはとても有用だと感じているこの意味で、既にサイトやブログを持っている人、あるいは経験したことがある人が読めば、新しい発見もできると思う。

 

 

この本にどこぞの商材のような30万円の価値があるかは分からないが、手頃な値段で得られる情報としては、非常に多彩で面白い内容だった。

 

本の書き味

文章的には「本」というより「長めのブログ記事」という印象がある。 

これは前半の体験談の部分だけでなく、後半までずっと続いているので、そういう書き方が苦手な人はちょっと読みにくいかもしれない。

 

しかしだからこそ、著者の考えや性格が透け、人間性がよく見える文章だと感じた。個人的にその点についてはとても満足している。

 

レビューでは誤字脱字など色々言われているが、あくまで「200ページの中で何度か出てくる」程度なので、私はそこまで気にならずに読むことができた。

 

それらも含め、著者が見える良い本だったな、というのが私の正直な感想である。

 

(むしろ、1記事に数時間かかる遅延ブロガーの私から見て、あんな長文を自分でまとめて推敲する作業を思うとゾッとするくらいだ。)

 

総合して

そんな訳で、「アフィリエイトを専門としない個人ブロガー」という私の位置から見て、この本はとても面白かった。

  

私は他のアフィリエイト本を一切読んでいない。

しかし恐らく、そこには当り障りのないやり方が載っているのだろう。本を出版する上では当たり前のことだが、そうすると当然、面白みは無くなる。

 

今回紹介した本には、この「当り障りのないやり方」に囚われない自由な内容が書かれていた。

 

『ブログ、アフィリエイトで月50万円を最短で稼ぐための詳細な記録。』

私はこの本で、タイトルに違わぬ「詳細な記録」を楽しんで読むことができた。

だから1250円以上の価値があったと思っている。

 

 

ただし色んな意味で、合わない人には合わない内容だと感じているのも確かだ。

 

以下では、私個人の思いで、

この本をオススメしたい人とそうでない人を考えてみた。

 

この本をオススメしたい人

  • 既にブログを書いていて、「もうちょっと人を集めたい。その方法は自分で考えたいけど、ちょっとしたヒントとか欲しいなー(チラッ」って人

  • むさ苦しい男10人によるタコ部屋生活の実状が気になる人

  • この記事、および冒頭のレビュー記事を見て、本の内容が気になった

 

オススメできない(買っちゃいけない)人 

  • 良いことか悪いことか判断せずに実行しちゃう人(「本に書いてあることは全て正しく、やっていいことだ!」と認識しちゃうと、危険)

  • 「"ノウハウ"って、サルでもできる手順書のことでしょ?」と思ってる人

  • 自分に合わなかっただけで「この本はクソだ」と断言して批判したがる人

 

※ちなみにもうそろそろ販売停止するそうなので、興味があるならお早めに。

 

さいごに

良い本に出会わせてくれたあきばはら氏、そして本を出版してくれた付利意雷布亜氏には、この場でお礼を言いたい。

 

ありがとうございます。

 

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文章の苦手な私が、4000字の読書感想文を書けるようになったかと思うと感慨深い。

これからも精進していこう。