まさおまっさお

思ったことを書き残す所だよ

     

残業は「パワー」ではないが「勢い」ではある

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最近残業について考える。

残業はしたくない。

趣味に時間を費やしたい。

でもそれで本当に大丈夫なのだろうか。

最近の趣味はbeatmaniaIIDX。

その前の趣味はランニングだった。

ずっとやっていても楽しいと思えること。

それは大いに結構だ。

しかし本当に、それが、自分の人生として、一番良い過ごし方なのだろうか。

それが何とも分からない。


IT業界における忙しさの波

IT業界は「忙しさの波」が大きい。

ブラック企業だと常に忙しいということがあるのかもしれないが、幸い自分の居る企業は割とまともである。

例えば2016年度を振り返ってみるとこんな感じ。

  • 4~5月 割と暇
  • 6~7月 開発あるけど自己裁量できる
  • 8月 半分お盆休み
  • 9月~11月 クソ忙しい
  • 12月
  • 1月 普通
  • 2月 ちょっとだけ忙しくなってきた
  • 3月 死ぬほど忙しい

お盆休みがある時点でブラックではない。

ただ、忙しい時は月に80時間近く(最近は法整備などもありそれ以上させてもらえない)が続くこともあった。

自分の場合は複数のプロジェクトを掛け持ったりすることがあり、終わりの時期が被ってそこだけ忙しくなったり、逆に自分に来る仕事が小さいものしか無くなって暇になったり、ということが繰り返される状態だ。

とりあえず今の自分は、毎日そんな大きな波の中を生きている。

残業は「パワー」か?

去年転職していった同僚が居る。

その人は「若いうち(30になる前)に『命を燃やして働いてみたい』と思う」と言い、仕事をしながら自分でも技術習得に励み、結果として今勢いのあるベンチャー企業に就くことになった。

大抵のベンチャー企業は残業の嵐である。

その分お金が良いのかもしれないが、それ以上に技術を学びながら皆で何かを作り上げることに快感を覚える人達の集まりだと思う。

つまり残業するからこそ自分の力がついていく。残業をパワーに変える。それがベンチャー企業。(論点ではないので今はそう定義する。)

最近よく「残業は無駄だ!!!」という話を見るが、それは無駄な社内資料ばっかり作っている日本的大手企業様達の話である。

単純にやることが多くてやればやるほど成果が認められるようなベンチャー企業様達にとっては時間こそがパワーの源であり、そこから生まれる残業とはつまりパワーなのではないだろうか。

自分にとっての残業

では自分はどうだろう。

自分は今まで残業が嫌いだと感じていたし、「命を燃やすなら趣味に使いたい」と思っていた。

どちらかと言えば他人に何かをするよりも自分で何かをする方が好き、だと思って今まで生きてきた。

他人と力を共有するスポーツ、つまり野球サッカーバスケ等はあまり得意ではなく、1人でやるランニングボウリングbeatmaniaその他もろもろ、もしくは1対1のテニス卓球バドミントンあたりが好きである。

だから他人と関わらなきゃいけない仕事はさっさと終わらせて、毎日定時で帰ってきつつ走ったりゲーセンに行ったり自由な時間の多い状態が自分の幸せ。


でも、本当にそれだけなのだろうか。


3月末は本当に忙しく、特に後半は趣味にかける時間などほとんどなかった。

それこそ寝る間も惜しんで働き(一定時間は寝ていた)、なんとか求められていた成果物を提出。

いつもならここで一息どころか全身の力を抜いて、「明日から遊びまくるぞ!!!!」と思う所だ。


しかし先週末(4/1(土))はいつもと違い、今までずっと開発をしていたにも関わらず、未だ「何か作りたい」と考えていた。

結果として土曜の夜に、自宅で、趣味として、4~5時間かけて、会社で使うための簡易ツールを作っていた。
three.jsで)

残業とは「勢い」だった

今まで自分は「残業」という言葉が嫌いだった。

ましてや忙しさで擦り減った直後に、わざわざ自分から開発するものを考え出すことなんて無かった。

ただ今回の波の中で感じたのは「残業中の自分は勢いがあるな」ということだ。

開発作業で忙しい期間は、寝ても覚めても開発のことを考える。

会社に着けばvimとにらめっこし、そのまま13時間没頭し続けることもある。

そんな自分にとって、残業は本当に「嫌いなもの」のままで良いのだろうか。


今までは仕事の波によって回り始めた「仕事の勢い」を自分で静止し、他の所へ伝える事ができなかった。

だとしたら、この「仕事の勢い」が無くなる前に「自宅で自分の好きな物を開発する勢い」へと繋いでいくことができれば、「仕事と趣味」という大きな歯車が噛み合った状態を作り出せるのかもしれない。


ベンチャー企業のように、その勢いを企業として活用する方法もあれば、自分が感じたようにその勢いを自宅での開発および趣味へと変換することも可能なのだと思う。

つまり残業とはただの「勢いの良い波」であり、自分がそれとどう向き合い、どう利用していくのかはしっかり考えなければいけないと最近学んだのであった。

さいごに

今回の件で1つ気づいたことがある。

「自分は家に居たいだけだった」

自宅が好き。嫁と居る時間が好き。ただそこで何をするかは割と何でも良い。

いつからか分からないが、少なくとも今の自分はこう感じているらしい。

ならば家に居る時間を最大限に増やすために何をすれば良いのか。

それを本気で考える時が来たようだ。